胸を締めつけるような痛みと冷汗を伴う重症感が持続する場合は早急に受診を ※心疾患 -国保でHOT情報2019年1月号-

現在日本人の死亡原因第2位となっている心疾患。そのなかでも急性心筋梗塞は心臓の筋肉に血液を送る血管(冠動脈)が閉塞することで心筋が壊死し、場合によっては死亡に至る病気です。鹿児島県においては急性心筋梗塞の死亡率が全国の中でも高い傾向にあります。原因や特徴は何なのか、予防のためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。

そこで、国保でHOT情報では「心疾患」について、鹿児島医療センター循環器内科部長の薗田正浩先生にお話を伺い、1月5日にお伝えしました。

死亡率は、がんに次いで死因第2位

鹿児島県の心疾患の現状について教えてください。

薗田正浩先生

「健康診断によるリスクの早期発見と、日頃の喫煙・肥満等の生活習慣に気をつけることが重要」と話す薗田正浩先生

薗田先生

心疾患による死亡率は、がんに次いで死因第2位です。(図1)

心疾患のうち急性心筋梗塞の死亡率は、減少傾向にありますが、鹿児島県は、近年、全国の中でも、男女ともに高い傾向にあります。(図2)

主な死因別にみた死亡率の年次推移 年齢調整死亡率(人口10万対)の推移(急性心筋梗塞)

症状出現後の早期搬送が鍵

急性心筋梗塞とは、どのようなものでしょうか。

冠状動脈

薗田先生

心臓が元気よく動くためには、心臓の表面を走っている「冠状動脈」と呼ばれる血管から、心臓の筋肉に、血液が送られる必要があります。(図3)

狭心症は、この冠動脈が何らかの原因で狭くなることで、その先に血液が不足することでおこりますが、急性心筋梗塞は、冠動脈が閉塞するため、その先に血液がいかなくなり、心筋が壊死する病気です。(図4)

時間の経過とともに心筋の壊死が広がり、不整脈、心不全、および心臓破裂など合併症を起こします。

一刻も早く病院に行く必要があり、発症してから病院に到着するまでに3~4割の方がなくなられ、その大半が、発症1時間以内です。

図4

症状や特徴があれば教えてください。

薗田先生

急性心筋梗塞の代表的な症状は、胸を締めつけるような痛みです。狭心症の場合は、一過性ですが、このような症状が30分以上続き、冷汗を伴う重症感がある場合は、心筋梗塞の可能性が高いと思います。しかし、糖尿病や高齢の方は、症状を自覚しにくい場合があります。また、吐き気、胃が痛いなどの消化器症状を訴える方もいますので、注意が必要です。

健康診断で早期のリスク発見と生活習慣の見直しが重要

原因と予防には、どのようなものがありますか。

薗田先生

原因としては、血栓や血管のスパズムと呼ばれる痙攣性の収縮により発症する場合もありますが、大半は、血液中の悪玉コレステロールが、傷ついた血管の内側の壁にどんどんたまることで、動脈硬化となり、最終的に血液の流れを妨げることで起こります。(図4)

そのため、動脈硬化の進行を予防することが大切です。危険因子としては、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などですが、(図5)鹿児島県は、全国と比べ男女とも、メタボリックシンドロームの該当者・予備群が多いため、より注意が必要です。(図6)

健康診断でリスクの早期発見、そして日ごろから、喫煙、肥満などの生活習慣に気をつけることが、とても大事です。

資料5 メタボリックシンドローム該当者・予備群の推移

2019-01-31
カテゴリー: 国保でHOT情報 

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