子どもの肥満予防は生活習慣の見直しから-国保でHOT情報2012年1月号
寒くて乾燥するこの季節、流行し始めるのがインフルエンザです。特に子どもや高齢者が感染すると重症化する恐れがあるため、予防対策が欠かせません。また、子どもたちの運動不足や体力の低下から近年、生活習慣病の発症につながる小児肥満が増加していると言われています。そこで国保でHOT情報では、ワクチン接種をはじめとするインフルエンザの予防法や家庭でできる肥満改善、予防法について、村上こどもクリック院長の村上 直樹先生にお話を伺い、1月11日と18日の2週にわたってお伝えしました。
予防接種で重症化を防ぐ
-今年のインフルエンザについて、今までと違う点はありますか。 村上先生/予防接種の用法・用量が大きく変わりました。生後6ヶ月以上3歳未満の場合、1回の摂種量が0.25ccになり、昨年の倍近く増えています。また、3歳以上は全て0.5ccに変わり、大人と同量になっています。これはWHOが推奨している量と同じです。 -予防接種は今からでも遅くはないですか。 村上先生/早いに越したことはありませんが、これからでも大丈夫です。インフルエンザはウィルスが少しずつ変化し、予防効果も接種後2週間経たないと効果が表れにくいため、昨年接種したり、インフルエンザにかかった人も、新たに接種してください。 -子どもの生活習慣病と聞くと意外に思えますが、今、増えているのでしょうか 村上先生/最近、増加傾向にあります。まず、生活習慣病の元凶である子どもの肥満が増えているのです。2005年度の調査によると、学校の定期健康診断で「肥満傾向児」と診断された子どもは、1977年に比べ、男女平均で1.5倍から2倍に増加しているという調査結果が出ました。 |
「インフルエンザの最大の予防法は休養、栄養、睡眠をしっかりとること」と話す村上先生(左)と藏薗千尋レポーター |
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