以下に、今月のオピニオンリーダーのエッセーの概要を掲載しております。
オピニオンリーダーのエッセー「健やかな老後の生活のために」鹿児島赤十字病院 副院長 武冨 栄二
健康寿命とは
人生五十年時代』と言われていた数十年前には、いかに長く生きるかということが大きな課題でした。 その後、急速な経済成長や食糧事情の変化にともない、わが国の平均寿命は著しく伸び、『人生八十年時代』といわれるまでの世界一の長寿国家になりました。 平成十年の人口統計によれば、わが国の」ハ十五歳以上の老年人口は二千万人を超え、老年者の全人口に占める割合も十六%を越えています。 このように、急速に進行するわが国の高齢社会のなかで、疾病構造上の大きな特徴は、高齢期における慢性疾憲が著しく増加し、生命予後よりも、むしろ日常生活動作や生活の賀といわれる使(健全な生活能力を低下させてしまう疾病が主要な位置を占めてきています。 健康寿命とは、私たち一人ひとりが生きている長さの中で、元気で活動的に自立して生活できる長さのことをいいます。 現在わが国の平均寿命と健康寿命には約五年の差があり、言い換えれば、我々は平均五年、寝たきり、痴呆等のために介護の状態になる可能性があるということになります。
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スポーツのすすめ
運動器により営まれる運動は、脳や神経系を賦活し、循環器系や代謝系の健康を保っています。したがって、運動は、脳を働かせ、生命を支え、人に幸せをもたらすものともいえると思い ます。 スポーツには競技スポーツ以外にもレクリエーションスポーツや中高年者のウォーキングなどの健康スポーツがあります。 健康管理のためには、年齢や体力に応じて、運動の強さ、時間や頻度を正しく設定することが大切です。スポーツによる運動器の「使いすぎ」に注意して、スポーツを楽しみ、健康に役立て、健やかな老後の生活に備えましょう。
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2006-09-02