薬の選択が医療費抑制につながる時代-国保でHOT情報2010年9月号
病院等や薬局、TVCMなどで最近よく耳にする「ジェネリック医薬品」。
この医薬品は、これまで効き目や安全性が実証されてきたお薬と同等と認められ、かつ低価格なお薬のことです。
国保でHOT情報では、先発医薬品との違いや消費者が利用する際のメリット、また薬学教育が6年制に移行したことで改めて問われる薬剤師の役割等について、(社)鹿児島県薬剤師会理事でハート薬局局長の西島徹先生にお話を伺い、7月14日と21日の2週にわたってお伝えしました。
価格は先発医薬品の約半分程度
西島先生/先発医薬品の特許期間終了後に製造される医薬品で、効き目や安全性等が先発医薬品と同じであると、厚生労働省が認めた医薬品のことです。 ー先発医薬品と違う点はあるのでしょうか? 西島先生/最も大きな違いは「価格」です。先発医薬品は開発に10~15年の歳月と数百億円もの投資が必要であるのに対し、ジュネリック医薬品の開発期間は3年程度、費用も抑えられています。そのため、価格は平均すると先発医薬品の約半分程度。患者さんの薬代負担が減り、特に長期間にわたって薬を使用している方には大きなメリットがあります。また、特許期間が過ぎた薬が全てジュネリック医薬品に置き換えられた場合、日本の医療費は年間で約1兆円も節約できると言われているんですよ。私たちが納める健康保険料の上昇を抑制する効果もあるのです。 |
「ジェネリック医薬品に関することや分からないことは、気軽に相談してほしい」と話す西島先生(右)と和田由樹健康リポーター |
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