定期的な健診で歯周病を予防ー国保でHOT情報2014年7月号

6月4日から10日までの1週間は、歯と口の健康週間です。「歯周病とその予防について」公益社団法人鹿児島県歯科医師会地域歯科保健委員会委員の竹内誠先生に、また、「高齢者の口腔ケアについて」同会の福原和人理事にお話を伺い、5月28日と6月4日の2週にわたってお伝えしました。

歯周病とその予防

早速ですが、歯周病について教えてください。

竹内先生

歯周病は、以前は歯槽膿漏と呼ばれていましたが、歯と歯ぐきの間にバイ菌が住着き、炎症を起こし骨が溶ける病気です。

歯周病にかかっている人は多いのでしょうか。

竹内先生

何らかの処置が必要な歯周病に罹っている人は星人の約80%です。つまり5人に4人は歯周病だと言う事です。

とても多いですね。でも周りに歯周病で歯科医院に通っている人ってあまり聞かないのですが。

竹内先生

そうなんです。歯周病は痛みもなく進行して、どの程度の歯周病にかかっているかという判断が自分では難しいので、歯周病を甘く見てしまう傾向があるからだと思います。

また、働き盛りの人にとって、今困らない歯周病は治療が後回しになってしまいがちなのも原因になっていると思います。

5人に4人は歯周病に罹っているということです。

歯周病は放置されがちなんですね。

竹内先生

その通りです。痛くなくても歯科医院で歯周病の検査をしてもらい、自分がどの程度の歯周病なのかを知り、適切なアドバイスを受けることが健康長寿の基本になるんですよ。

話は変わりますが、歯周病は糖尿病と関係があると聞いたことがあるのですが。

竹内先生

そうですね。最近の研究で歯周病はからだ全身の病気と関係していることがわかってきました。糖尿病だけではなく心臓病や血管系の病気、低体重児出産、認知症などにも関係していると言われています。

いろいろな影響があるんですね。歯周病の治療法や予防法について教えてください。

竹内先生

まず歯科医院で歯周病の進行状況を診てもらうことが大切です。それにあった治療や家庭でのアドバイスを受けることが歯周病克服の近道です。歯周病は一旦治っても油断するとすぐ再発しやすい病気です。定期的に歯科医院に通って歯周病のチェックやアドバイスを受けることが予防につながります。

定期健診は大切ですね。鹿児島県の健康増進運動、「健康かごしま21」の中でも年に2〜3回の定期健診が推奨されていますね。

竹内先生

定期健診は検査をするだけではなく、その人にあった予防法などのアドバイスが受けられるのが一番のメリットです。

 

高齢者の口腔ケア

まず鹿児島県の高齢者の状況について教えてください。

福原先生

鹿児島県においての高齢化率は27%です。全国平均より約10年先行する形で高齢化が進んでいます。また高齢者に多い肺炎による死亡率は全国ワースト3位という結果がでております。そのほとんどが誤嚥性肺炎によるものと言われています。

対策としてお年寄りの方々が気をつけておかなければならないことがありますか。

福原先生

高齢者の方々が心身ともに健康でいるためには、歯とお口の健康がとても重要です。しかし、年齢を重ねると、いろいろな機能の低下が起こってきますよね、お口も同じでむし歯や歯周病で咬む能力が落ちたり、飲み込みの機能なども低下してきます。

自分に合ったケアのやり方を知っておくことが大事です。

お口の機能が低下するとどのようなことが起こるのでしょうか。

福原先生

食べられる物が限られてきて低栄養に陥る可能性もでてきます。また、飲み込みの機能が低下することにより、本来食道に入るべき食べ物や唾液が、気管に入ることによって起こる誤嚥性の肺炎や窒息事故などにつながります。

原因として何が考えられますか?

福原先生

高齢になってくるとまず、口の周りの筋肉や舌が衰えてきます。また、唾液の分泌の低下なども大きな原因のひとつですね。何かしらのお薬を服用されている方も多いと思いますが、お薬によってはその副作用で唾液の分泌が低下することもあります。

唾液が少なくなるとなにか問題があるのでしょうか?

福原先生

唾液の分泌量が少なくなると、むし歯になりやすくなるだけでなく、飲み込みにくくなったり、入れ歯が合わなくなったり、免疫力の働きが低下したり、消化能力が低下したり、身体のいろいろな病気と関係してきます。実は唾液にはいろんな効果があるんですよ。

飲み込みチェック唾液ってとても大切な働きがあるのですね。お口の機能が低下していることを認識するための何か目安みたいなものはありますか。

福原先生

これらの項目(図1)で複数チェックがある場合お口の機能低下が疑われますね。

では、歯とお口の健康を保つためにはどのようなことを行えばいいのですか。

福原先生

日頃から自分自身で行う毎日の口腔ケア(セルフケア)と歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを受けていただいて自分に合ったケアのやり方を知っておくことが大事でしょうね。
また、舌の運動・唾液腺マッサージといった「健口体操」も普段から行うと効果的です。

専門的な口腔ケアについてはどうでしょう。

福原先生

痛い時だけに受診するのではなく、定期的にお口の健康状態をチェックしてもらうために「かかりつけ歯科医」を持つことが大事だと思います。また、市町村で行っている歯周疾患検診や鹿児島県が全国に先駆けて行っております、75歳になられた時の「お口元気歯ッピー検診」では飲み込みの検査等も行いますので、是非受診していただきたいと思います。

毎日のセルフケアと定期的に「かかりつけ歯科医」に診てもらうことがとても大切ということですね。

福原先生

そうですね。お口の健康を維持して、いつまでも美味しく食べて健康寿命を延ばしていただきたいと思います。

2014-08-13
カテゴリー: 国保でHOT情報 

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