いっぺこっぺさるこうかごしま
枕崎のまちなかに「枕崎らしさ」を求めて
かつお節、焼酎、お茶、金、黒豚とさまざまな鹿児島を代表する特産品で知られる枕崎。薩摩半島の南端のまちには不思議や魅力がたくさん詰まっている。その集積地は、ひともモノも情報も集まるまちなかといえるだろう。今回は、そんなまちなかをご紹介したい。
徳之島の中心市街地・亀津を訪ねて
サンゴ礁の海や闘牛で有名な徳之島。その政治・経済の中心地が亀津です。
飲食店やスーパー、ホテルなどが立ち並び、徳之島の食や観光を堪能できる市街地でもあります。
今回は、街なかに点在している意外な史跡をじっくり散歩したいと思います。
往時からの景勝地に歴史を訪ねて <鹿児島市喜入瀬々串町>
ちょうど鹿児島と指宿の中間くらいに位置するのが瀬々串だ。もちろんJRの駅もあり国道も通り、利便性は高いところである。それはいつの時代もいっしょで街道の町として栄えた地域でもある。今回はそんな瀬々串を「街道」をキーワードに歩いてみよう。
加治木のまちあるき 島津義弘ゆかりの地を訪ねて
加治木の歴史を語る上ではずすことのできない人物といえば、関ヶ原の戦いにおいて敵中突破を行った島津義弘である。戦国期の戦における活躍が全国的にも知られる名将であり、その彼が晩年に居住していた地域が加治木である。それだけに義弘にちなんだ史跡が多い。今回は、義弘ゆかりの地を中心にまち歩きしよう。
奄美群島の中心都市・名瀬はおもしろい
奄美大島のいいところがぎゅっと詰まった街が名瀬。わずかな平地に、所狭しと家やビルが立ち並んでいて、人口的には鹿児島県内には、鹿児島市以外にも大きな街は存在するが、集中した具合は名瀬が一番であり、どこか都会に映る。まさに都市機能が集中した街「コンパクトシティー」が名瀬だ。そんな魅力ある奄美の都会をまちあるき。
【名瀬市 距離:2.4km 所要時間30分】
鹿屋の中心市街地に意外な街の魅力を訪ねて
谷合に中心市街地がある鹿屋市には意外と知られていない歴史物語がたくさん。それらは歩いてみないと気づかないことも多い。鹿屋は戦国時代に伊集院氏によって形成されたのが本格的な街づくりのはじまりでもある。お食事や買い物で訪れることもある街のストーリーをじっくり楽しんでみましょう。
【鹿屋市:距離(1.6キロ):所要時間53分】
古い港町、市来湊をたずねて -いちき串木野市-
薩摩藩の主要街道であった出水筋が通り、また湊町としても繁栄した交通の要所です。歴史を感じさせる史跡も多く、落ち着いた街並みです。また市来湊では伝統的に焼酎造りが盛んで、受け継がれるもののよさを醸してくれる蔵が点在しています。平坦地が多くまち歩きには最適といえるでしょう。
種子島氏の城下町・西之表を歩く
鉄砲伝来で有名な種子島。この島を治めていたのが種子島氏で、行政の中心が西之表だった。現在も種子島の玄関口であるが、この港周辺には様々な歴史物語が伝わっている。今回は港周辺も歩きながら西之表を満喫してほしい。
台地の上の物語 ~自然豊かな田代を歩く~
現在は大根占町と合併して錦江町となった旧田代町は、とにかく周辺を豊かな山林に囲まれ、自然を思う存分に満喫できる地域である。それだけに林業で栄えた地域でもあった。特に、下流で雄大な滝を形成している雄川沿いでは、季節ごとにそれぞれの遊びや学びの場を提供してくれる。地域を代表する建物には「でんしろう館」がある。このでんしろうというキャラクターは田代にたくさん生息するカブトムシがモデルになっている。現在はお茶の製造も盛んで、ニジマス釣りができる自然公園もある。今回は、そんな田代の魅力を歩いてふれてみよう。
中世の面影を求めて~入来文書の世界を訪ねて入来の武家屋敷散策~
世界中の日本に関する歴史研究者が注目する本のひとつに、「入来文書」がある。アメリカで出版されたのは1929年のことで、エール大学の朝河貫一教授によって翻訳されたものであった。
この本で描かれているのは、鎌倉時代、地頭として現在の北薩地方に入部した渋谷一族のひとつ、入来院氏に関する文書の世界で、封建制度を知る上での貴重な史料でもある。
つまり世界中の研究者にとって入来は特別な地域であり、おそらく中世を研究する人が一度は訪れたいと思う地であろう。
それだけに入来の、特に地域の方々によってその景観が美しく保たれている麓地区には、武家屋敷とともに名所・旧跡が点在している。