よくある質問

第6回 ストレスへの対処法 ~俯かん的視点と相談の効果~ -教えて健康法 メンタルヘルス編-

 ストレスは特別なことによって引き起こされるわけではなく、私たちの日常生活や環境の中にあります。通常、私たちは何らかのかたちでストレスを上手に発散しています。
それは、私たちのからだには、ゴムマリのような弾力でストレスを跳ね返そうとする働きがあるからです。
 しかし、その頑張りも長く続くと弾力性は失われ、自分ではどうにもできなくなって「心や体の病気」になることがあります。
 ストレスがもとで心身に影響が出ている場合には、その原因であるストレッサーを取り除くことが解決への早道ですが、上手に気分転換をしたり、日頃から自分に合ったストレス対処法をいくつか身につけることで、ストレス回避を図ることもできます。

マインドフルネスを用いた対処法

マインドフルネスとは「今この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに捉われない状態で、ただ観ること」に集中することで、自分の心のなかにある「評価」や「判断」を手放して注意を払うことから、湧き上がる気づきの状態といわれています。
簡単に取り組めるものでは、呼吸を用いたマインドフルネスがあります。
  姿勢を正して座り、息を大きく吸ってゆっくり吐き出す。このような動作を数分間繰り返し行います。この際、特に息を吐くことの動作に集中してみましょう。そうすることで他のことが気にならなくなり、穏やかな気持ちを感じることができるようになります。毎日繰り返していくことで効果を実感しやすいといわれています。
特に、不安やストレスが高いと呼吸は浅く速くなり、十分な酸素を取り込むことができなくなっています。呼吸を用いた方法は、心と身体のリラックスにもつながります。

 

考え方や気持ちを整理して苦痛を軽くする

 私たちは、現実をそのまま客観的にみているわけではありません。自分自身の判断に基づいて現実を見ています。
つまり、自分自身のものの考え方とか受け取り方のフィルターを通して自分なりの解釈の中で一喜一憂しているのです。
こうした考えが現実とズレていなければいいのですが、ストレスが強くなると柔軟性が失われて心がかたまってしまい、何でも悲観的に考えるようになったり、ただ一つの見方や解決法に捉われるようになります。

 

身近な人に相談する

 そのような時は、ひとりで抱え込まず身近な人に相談してみましょう。
 困っていることや悩みごとがあるとき、親しい人に話を聞いてもらうだけで、それまでの思い込みから解放されて気持ちが楽になるということは、私たちが日常的に体験していることです。 つまり、誰かに話をすることで、考え方や気持ちを整理することにつながり、精神的な苦痛が軽くなり、自ずと解決策が見えてくることがあります。

 

視点を変える三つの質問

また、自分自身でも次に挙げるような三つの質問を問いかけみることで自分の解釈のフィルターを修正するヒントを探すことが可能です。
コツは、「本当にそうだろうか。根拠は?」「仮にそうであればだからどうなるというんだ」「別の考え方はないものだろうか」と根拠を探す、結果の予測、代わりの考えを探すという3つの観点から質問をすることで、物事を客観的に捉えられたり、視野が広がったり、ストレスに押しつぶされない柔軟なものの考え方が見つけられるようになります。
 また、公的機関での相談窓口を利用した相談では、専門家の人が対応することが多く、より考え方の整理につながりやすいでしょう。

 

ストレスへの対処と早期受診

 ふだんから余分なストレスをためない生活を心がけ、また、自分の変調や不調に気づいたら、気分転換、相談、受診などの適切な対応を心がけていきましょう。
そして、周囲の人に対してもいつもと異なる様子に気づいたら声をかけて、相談窓口やかかりつけ医などへの受診を促しましょう。
 どんな病気でも予防や早期発見・早期対処が重要です。

 

執筆者

鹿児島県民総合保健センター
所長 桶谷 薫

 

2023-03-28
カテゴリー: 教えて健康法 

カテゴリ:教えて健康法

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